2010年07月28日
現場監理 其の壱
月曜日と火曜日の二日を使って、現在進行中の現場の監理に行って来ました。この猛暑の中、現場で働いている監督、職人いろいろな人たちの大変さが身にしみました。怪我のないようにより良い建物にしていただきたいと思います。写真(雨漏りがひどい為、既存の屋根材を撤去して下地から丁寧にやり直している。)は大平台で進行中のアズパセーヌ佐鳴湖の大規模修繕工事です。最初修繕工事に携わった時は面白みも無く、クレーム処理だけの業務で少し引き気味の対応(申し訳ありません)でしたが10年を経た建物を見ることは10年たたないと見ることができない、当たり前のことですが・・・。10年経た建物がどのように変化していくか、いくつか大規模な修繕工事の設計監理をさせていただいて見えてくるものがあります。建物を建てる方は大事なお金をだして自分の財産を買われるわけですから我々作る側の人間はその大事な財産を少しでも良いものにしなくてはならないし、守らなければいけないと思います。修繕工事で現場を監理していますとなぜこんな設計をしたんだ、なぜこのような施工をしたんだといくつかの疑問点にもぶつかります。10年以上経た建物だからこそ見えてくる現実です。これから建物を設計する上で生きたアドバイスをもらうことができます。それから、建物をより長く使っていく知恵も浮かんできます。修繕工事の設計監理の仕事は設計者のとって、この上ない修行の場のような気がしています。同じ図面で同じ建物を作っても建築会社によって出来栄えは違ってきます。しっかりとした理念をもった、技術と知恵のある監督のいる建築会社に施工をしてもらうことが結局は良い買い物をしたことになると修繕工事で痛感しました。「施工は(株)アズマです」
Posted by 玄建築設計室 at 12:03│Comments(0)