2007年10月06日
外壁の汚れ
事務所を新築してから早くも11年がたちます。それとともに外壁の汚れも目立つようになってきました。建物の用途、構造それから好みによっていろいろな外壁を使うことになります。社寺建築では無垢の木材と漆喰が多く使われます。工場はALC、スレ-トこの頃は金属パネルが増えています。住宅となるとサンディングが多いと思いますがお施主さんや設計士の思いがさまざまな外壁材を使うことになります。事務所の外壁は中空のセメント系の釘を打たずに金具でとめる無塗装のサイディングを使用しています。この外壁材は雨が降るとぬれた感じになり、他の材料と組み合わせると良い雰囲気を演出してくれます。しかし11年もたつとさすがに窓下に雨だれのしみがついたりして、汚いイメ-ジが強くなってしまいました。いろいろ検討した結果TOTOの光触媒「ハイドロテクト」を塗装してみることにしました。この材料はいろいろな効能があるようですが特に注目したのは植物が行う「光合成」に似た効果があるということです。紫外線があたることにで「分解力」と「親水性」を発生させ、「セルフクリ-ニング効果」と「空気浄化効果」などが発揮されるとのことです。大気汚染の原因となる窒素酸化物や硫黄酸化物を分解し、空気をキレイにし、水をはじくのではなく水となじむことにより、汚れを落すとなれば、もともとこの外壁材を使った趣旨も生かされてきますので大変期待しています。今まで外壁材やその外壁をキレイに保つ塗装材のデ-タを集めたり、使ってきましたが今回の材料は良い結果が得られる気がします。来週から工事に入る予定ですのいろいろな角度から研究して、今後の建物、既設の建物の外壁の塗り替えのデ-タにしたいと考えています。

Posted by 玄建築設計室 at 11:15│Comments(0)